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モデル作成上のヒント(2015年1月1日更新)
  1. 先ず最初に、作りたいモデルの主要な寸法を決めてからデータ作成に取り掛かってください。 

    PはGUIインターフェイスを持っていますが、高価なCADと同じような手順で3次元モデルを作ることはできません。 より洗練されたものにバージョンアップを重ねて行く予定ですが、少し慣れないと、いきなり適当に操作して、形状データを簡単に作ると言うわけには行かないと思います。 つまり、作りながら考えをまとめていくという使い方をするにはかなりの慣れを要します。 従いまして、あらかじめ作成するモデルのスケッチを作って下さい。  その場合基本となる寸法も記入しておきます。 もちろん、モデルに使用する交点座標の計算などはPで求めることはできますが、どこの情報を使って計算するのかは、あらかじめ決めておいて下さい。 


  2. 分割数・分割の位置などとなる目安を決めておいてください。

    外形だけ作るCADとは違い非線形磁場解析では磁性体の内部も六面体で分割する必要があります。 六面体の辺の比(アスペクト比)には制限があります。 平べったい平行六面体や4点で形成する面が同一面になってないなど、解析に悪影響のあるものも避けなければなりません。 そのためにも、事前に分割の目安を決めておくことが重要です。


  3. 作りたいポリゴン・ポリへドロンの形をgroup で指定して下さい。 

    同じグループ内ではgroup で指定した形以外のセルを作ることはできません。 たとえば、平面図から六面体を押し出して作りたいとき、平面図には四辺形が必要です。 この場合、平面図は、group 1 quad で作り、group 2 hexa から、group 1の四辺形を選択して押し出して作ることになります。


  4. グループの切替え・チェックグループビューの同期を効果的に利用して下さい。

    これによって、今作成したいグループ、参照したいグループのみ表示・操作(ピック)することができます。 複雑なモデルを作るときには欠かすことができない機能です。 なお、group 0 は常に全グループを指しますので、これをOFFにしないと特定のグループのみの表示することはできません。


  5. GUIよりコマンドの方が多機能です。 

    たとえば、(0,0,0)に各辺(dx,dy,dz)の長さ(1,2,3)の直方体セルを空間に作りたいとき、

    rectsolid xyz 0 0 0 dxyz 1 2 1

    zx平面上と平行面(y=3の平面)に 起点(2,3,5)から各辺(dz,dx)の長さ(1,2)四辺形の場合は

    rect xyz 2 3 5 dxyz 1 2 1

    で作ることができます。 これは、 Qmの空間セルを作るときに最もよく使います。 このコマンドに対応するGUIは、今のところありません。、


  6. リロードボタンの活用(Pinファイルをメモ帳で同時に開いておいて作業すると便利です。)

    ある程度モデルを作った後、同じようなグループコピーして作りたいとき、Pを終わらせずに、Pinファイルを保存してそのファイルをメモ帳などのテキストエディタで開いて、グループごとカット&ペーストを行った方が早い場合があります。 (このときグループ番号は重ならないように変えねばなりません。) それからメモ帳で上書き保存して(メモ帳はひらいたたまま)、 ファイルで再読込します。 このとき、リロードボタンを押すとPは同じファイル名のファイルを再読み込みします。 これで、テキストエディタで編集したしたモデルがPの上で確認できます。 つまり、

    メモ帳で修正した場合→Pinファイルを上書き保存→Pのリロードボタンを押して再読込み。 
    Pで修正した場合→Pinファイルを上書き保存→エディタにドロップして再読込み。 

    を繰り返すことにより外部テキストエディタでの修正とPの内容を同期させることができ、GUI とコマンドベースの効果的なモデルが作成できます。
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